逆子とは
胎児の頭が下にある状態を「頭位」と呼び、普通分娩が可能です。
逆子とは胎児の頭が上にある状態で、「骨盤位」と呼びますが、出産時に胎児の骨盤から産道を通るので、胎児が酸欠になりやすく、こちらのほとんどが帝王切開による出産になります。また、胎児が横を向いている場合もやはり帝王切開による出産になります。
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逆子の原因
逆子になる原因として、
生まれつき子宮に奇形がある場合
- 子宮筋腫や卵巣嚢腫などの腫瘍が骨盤の中にある場合
- 胎児が双子や三つ子で一人当たりの子宮内のスペースが狭いために起こる場合
- 子宮内胎児発育遅延の場合
- 胎児の動きがあまり活発ではない場合
- 羊水が多くて胎児の向きが固定されない場合
- 受精卵が着床した位置
- 下腹部が冷えている場合
- 臍帯の巻き付きがある場合
- 臍帯が短い場合
- 下腹部が冷えている場合
など様々な原因が考えられていますが、医学的には解明されていない部分が多くあります。
治療はいつ始めるべき?
鍼灸での、逆子の治療時期は妊娠28週~35週が目安です。
「いつ始めるか」で治療効果が全く変わってくるので、早ければ早いほどよいです。
赤ちゃんは、お腹の中でクルクル回転しています。28週を過ぎるとだいたい頭が下で安定しますが、逆子の状態で安定する事もあります。週数が進み、赤ちゃんが大きくなると回転しにくくなります。28週から33週くらいまでは、鍼灸治療による回転率は高いとされ、35週を過ぎると急激に確率が下がりますので、28週を過ぎて逆子と言われたらお早めにご相談下さい。
当院の逆子治療の流れ
足の“三陰交(さんいんこう)”“至陰(しいん)”というツボに対してお灸を据える治療がメインになります。
お母さまの状態は一人一人違うので、お灸の場所や数も見合った治療を行います。
1回で胎児がひっくり返ることもありますが、週数や状態によって変わりますので概ね3回程度を目安に治療していきます。
逆子治療のよくある質問
お腹に鍼を刺すの(灸をすえるの)?
お腹に鍼を刺すことはありません。
赤ちゃんに害はないの?
適切な施術を行う限り、赤ちゃんに害を及ぼすことはありません。
反対に、治療によって母体の体調の改善が期待できます。
何回で返るの?
1回でひっくり返るケースもありますが、1回で返るとは限らないので最低3回程の施術を受けることをおすすめします。
週にどのくらい治療すればいいの?
胎児が大きくなればなるほど、逆子治療の成功率は下がりやすいので、逆子と告げられたらすぐに治療を開始してください。集中して行ったほうが効果的と言われています。週2〜3回を目安に来院して頂いております。
もう一度逆子になることはあるの?
あります。
まだ早い時期に逆子か返った場合、子宮のゆとりがあるため、再び逆子になることがあります。また、直った後も鍼灸を何度か受けると逆子になりにくい体になります。
ツボはどこを使うの?
“三陰交(三陰交)”と“至陰(しいん)”を主に使用していきます。
三陰交や至陰に鍼やお灸を行うと、身体の内部から温まり、子宮や骨盤周りの血流が増えるとされています。子宮の血流がよくなると、子宮の緊張が緩和し、胎動が増えて自己回転を起こしやすくなります。
痛くないの?熱くないの?
当院では安心して施術を受けていただけるように細心の注意を払っています。
逆子治療には心も身体もリラックスしていることが大切です。
お灸も暖かい程度の温度で行っています。
逆子体操はしていいの?
動いててお身体の辛さがある場合は、避けていただくようお伝えしております。
多少でも辛さがあるとストレスになり、逆子も直りづらくなります。
生活で気を付けることは?
なるべくストレスを溜めないこと、胃腸が冷えてると逆子治療の効果が出にくいので冷たいものを食べない飲まないことが大切です。
こどもと一緒でも大丈夫?
大丈夫です。当院の受付スッタフが対応させていただき、おもちゃなども用意しております。産後の骨盤矯正も行っていますので、お子様連れのお母さまも多く、安心て来院していただけるよう心掛けております。